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【特集】阿里巴巴(アリババ)集団、米国上場目前!?日本企業が学べること

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001中国eコマースでアリババ独走・日本企業が成功する道は?(1)日本製品の信頼度はどうなのか

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2014年9月上旬にアメリカ証券取引委員会(SEC)に新規株式公開(IPO)を目指している中国のEコマース(電子商)取引の最大手企業であるアリババ・グループ・ホールディング( Alibaba Group Holding/阿里巴巴集団)。現在、アリババはアリババ・ドットコム、天猫(Tmall)、淘宝網(タオバオ)の3本柱で中国のB2B(企業間取引)、B2C(企業対消費者間取引)、C2C(消費者間取引)の3分野を完全にリードしています。

そのような現況、昨今叫ばれている日中関係の不安、そしてヤフーがアリババと組みYahoo!ショッピングの商品を中国向けに販売した淘日本(タオジャパン)や楽天市場中国版(楽酷天)など日本のeコマース大手企業が過去に中国市場に挑戦しながらも敗れ去ったことから日本発中国向けで販売するというのはとても難しいことと感じるかもしれません。しかし、今の中国市場の状況と過去に挑戦した企業たちがなぜ失敗してしまったのかを考えれば、今後新たな成功のチャンスが事業の規模を問わずにあるかもしれません。今回からは一旦アリババの話題とは少しだけ離れて、中国で日本の商品を売るために成功する道を3回に分けて探ってみましょう。

まず、先に考えなければいけないのは、今の日中関係の不安があり、

「中国人はみな反日なのだから、日本の商品なんて売れるはずなどないのでは?」

という疑問です。

この問いの答えとしては、明確にノーと言い切ることができます。

確かに中国政府(中国共産党)がマスメディア(CCTVや機関紙等)で現在においても反日キャンペーンを積極的に行なっていますが、当コラムで再三書いています通り、中国人は政府を含めて他人の言うことをそのまま鵜呑みにすることはありません。

筆者が中国に住んでいた時に一般市民と多数会話する機会がありましたが、大半の人は「政府は政府、人は人」と考えています。人は人という部分をそのままモノに置き換えれば分かりやすいでしょう。いいモノであれば、日本製品であろうが、中国製品であろうが口コミにより、良さが伝わっていきあっという間にヒットを生むことができるのです。

例えば、アリババのB2C・天猫で「Panasonic」というキーワードで検索してみましょう。

panasonictmall01.png

検索結果でパナソニック(中国では依然として松下という名称の方が一般的)の商品が19000件以上出てきて、各種家電が多数販売していることが分かります。

また、下図のようにパナソニックのシェーバーが多いもので1ヶ月860件の販売があるなど、人気があることが分かります。

panasonictmall02.png

パナソニックは他にもPM2.5による大気汚染の影響で空気清浄機が中国でよく売れています。

では資金力がある大企業の信頼ある商品でなければ売れないのかというとそうではありません。ここ数年中国人による日本から中国への個人輸入・並行輸入が多く見られます。

5年以上前であれば、これらの輸入が多く見られたのは乳児向けの粉ミルク・紙おむつといった分野でした。

ただし、粉ミルクに関しては日本国内で2010年に発生した口蹄疫の影響で、同年4月から約半年輸入禁止になっていたことと、2011年の東日本大震災による放射能風評被害で完全に下火になりましたが、紙おむつに関しては根強い人気があり中国10大紙おむつブランドの中にユニチャーム・マミーポコ(媽咪宝貝)、花王・メリーズ(妙而舒)、大王製紙・GOO.Nの3つの日本メーカーブランドが食い込んでいて、他にもP&G・パンパース(帮宝适)、キンバリークラーク・ハギーズの名があるなど、広く海外ブランドが受け入れられていることが分かります。

これらの商品は正規ルートでも中国に輸入され販売していますが、2012年以降から中国国内で多く見られている出産ラッシュ(しかも2014年に事実上一人っ子政策が緩和されたため、向こう3年はベビーラッシュになると見られている)により個人輸入・並行輸入経路での仕入れが止まりそうにありません。

ベビー用品だけに限らず、日本の化粧品の人気も高く、淘宝網でも「代購」(代理購入)という形で販売している商品が下図のようにとても多いです。

daigou.png

ただし、日本から仕入れた化粧品を中国に輸入すると、それなりの輸送費(EMSでは最低重量で送料900円、まとまった重量だと数千円)がかかりますし、その他関税率50%、増値税(日本の消費税に近い)17%、ほかにも贅沢品関税がかかる商品もあるので、まともに販売すると日本で仕入れた価格の2倍以上で売らないと利益が出ないのでしょうが、それでも消費者は買ってくれるのです。

販売に限らず、日本の大都市に行くとドラッグストアへ行けば中国人が化粧品を大量に購入、顧客に対応するために店員も中国人だったりと需要が大きいことがお分かり頂けると思います。

このように中国人消費者の信頼を勝ち取れば、これからも日本の商品が中国で売れる道筋は十分にあるということがお分かり頂けたと思います。しかし、その一方でかつてアリババと組んだヤフーや楽天が中国にショッピングモールを出すことで進出したものの失敗に終わりました。当たり前のことですが、ただ良いモノを売りさえすれば成功するとは限らないのです。ヤフーや楽天はなぜうまく行かなかったのかのでしょう。

次回は、ヤフーや楽天の「失敗」の要因を掘り下げ、そこからどうすれば新たな成功を導き出せるのか道を探っていきます。

© MAKEPO

 
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著者情報

マスヤマトモアキ

増山智明

1975年北海道生まれ、2005年に語学を全く勉強せずに、単身中華人民共和国に渡航。 しかし、渡航1ヶ月未満で日本語が分からない中国人女性と出会い、中国語がたどたどしいのに更に5ヶ月後にスピード入籍。度胸があればなんでもできちゃう!? 中国では外資系ウェブ関連企業にて勤務していたが退職して、2014年5月に日本帰国。中国人妻と3歳の双子の男の子を抱えながらの生活。おカネのために中国関連の輸出入業始めました。

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増山智明

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