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001なぜブログでなければならないのか?

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近年、企業がブログなどオウンドメディアを持ち、インバウンドマーケティング、コンテンツマーケティングに取り組むケースが珍しくなくなった。

世の中には、顧客にアプローチするための様々な手段がある。その中でなぜ "ブログ" でなければならないのだろうか? あるいは、「ブログだからこそできること」とは、いったい何なのだろうか?

問いに明確に答えられない限りは、ブログによるマーケティングに、手を出してはいけない。お金や労力を、ドブに捨てる結果にしかならないからだ。


インターネットの普及がライフスタイルを大きく変えた

あらゆる変化は、2000年頃を境に始まる。

総務省による『平成23年版 情報通信白書』によると、1997年まで、インターネットの人口普及率は、10%程度でしかなかった。それが、わずか5年ほどで急激に普及し、2002年には50%を越えた。

様々な変化が起きた。若い世代を中心に、テレビ離れの傾向が見られるようになり新聞を読む時間を激減させた出版物音楽コンテンツは売れなくなった。"流行" で儲けていたファッション業界は下火になり、あらゆる娯楽やスポーツは、ファン離れが叫ばれるようになった。

急に世の中が不景気になったのだろうか? そうではない。景気の後退や、人口減少は、まったく影響がないとは言わないが、微々たる問題だ。

もっと根本的な変化が起きた。私たちのライフスタイルが、大きく変容したのである。

「皆と同じもの」から「自分に合ったもの」へ

情報流通をマスメディアが一手に担っていた時代、私たちは簡単に言えば、「皆と同じもの」を話題にしたり、楽しんだりしていた。

新聞が取り上げたニュースで世間話をし、人気のテレビドラマが学校や職場の話題となった。テレビが取り上げる流行のファッションに身を包み、テレビやラジオで流れる音楽を聴き、CDを購入し、皆でカラオケで盛り上がった。

だから企業がモノを売りたいと思えば、マス広告にお金を投じればよかった。そこには「皆と同じもの」を求める大勢の人がいて、お金を投じただけの見返りがあった。

しかし、インターネットの登場は、こうした情報の "流れ" を、大きく変えてしまう。

さながら、熱帯雨林に無数の支流を張り巡らせる、アマゾン川のように、無数の経路ができた。

同時に、情報量が爆発的に増えた。平成13年から平成21年の8年間で約71倍の増加というデータもある。

 ナイル川、アマゾン川、長江は、川の長さ世界トップ3であると言われている。が、流域面積では、熱帯雨林に無数の支流を張り巡らせるアマゾン川が圧倒している。流域面積の比較では、アマゾン川は、ナイル川の2倍以上、長江の約6倍もあるのだ。
 インターネットの普及により、情報流通は、本流・支流の区別が明確な長江から、無数の支流を抱えるアマゾン川に変化した。
 Googleマップを見てほしい。アマゾン川を河口からたどっていくと、程なく、どれが本流なのか、見分けがつかなくなる。私たちが向かいつつある未来も同じだ。いったいどれがマスメディアなのか、簡単にはわからなくなるだろう。

このような情報爆発の状況にもかかわらず、私たちが何とか、情報の海に溺れてしまわないでいられるのは、Google検索という、優秀な船頭役が登場したおかげだ。

熱帯雨林の支流の奥にまで、誰でも簡単に行き着けるようになった。私たちは、「皆と同じもの」ではなく、「自分に合ったもの」を探し、満足できるようになったのである。

顧客がどこにいるのか誰にもわからない

熱帯雨林の奥地には、気の合う人だけが集まった、小さな村がある。流行のJ-POPも悪くないが、熱狂できるほどではない。しかしここには、あまり有名ではないけれど、「自分らしい」と思える音楽がある。

一例を挙げよう。『フジファブリック』というバンドを、ご存知だろうか。結成時からの唯一のオリジナルメンバーであり、作詞作曲のほとんどを手がけていた志村正彦は、2009年に29歳の若さで急逝してしまった。

彼らは、紅白歌合戦の常連になるような、メジャーな存在ではなかったが、しかし2,000人や3,000人規模のライブハウスでライブをやれば、常に満員になるほどの人気があった。熱心なファンが多い印象があった。

実は、私の学生時代の親友の、そのまた親友が、志村正彦である。私の親友の結婚式で、同席した経験もある。縁あって、メジャーデビュー前からライブに行き、不思議な魅力の虜になった。だから言ってしまうが、志村正彦の歌はヘタクソだし、彼らの演奏は上手いとは言えないし、見た目も冴えなかった。でもなぜか、惹かれるのだ。

こういうマニアックなバンドが好きだという嗜好は、15年前、20年前までは、"人に言えない趣味" だった。話しても通じないからだ。カラオケで歌おうものなら、場をシラけさせてしまう。

しかしインターネットが普及した今、日本全国どこに居ても、世界中どこに居ても、同じマニアックな嗜好を持った人と繋がることができる。インターネット上にコミュニティが生まれる。こうした小さな村が、あちらこちらに、無数に発生しつつあるのが、現在の状況なのだ。

企業は、顧客の正確な居場所を見つける手立てを失っている。たとえば音楽イベントを開催しようとしても、音楽ファンのコミュニティがどこにあるのかわからない。熱帯雨林の奥地を一つひとつ探って、アプローチするのでは、時間も労力も掛かりすぎてしまう。

ならば顧客側から探してもらえるようにすればいい

加えて、情報量そのものが爆発的に増えた今、私たちは、情報を一方的に押しつけられるのを嫌う。

たとえば、ポスティングチラシを想像してほしい。頼みもしないのに、次から次へと投函されてきて、鬱陶しいことこの上ない。内容を確認すらせずに、ゴミ箱に直行させている人も、多いはずだ。

ならば、広告を打てば打つほど、顧客に嫌な思いをさせてしまうのかもしれない。

だからこそ、"ブログ" を活用したインバウンドマーケティング、コンテンツマーケティングに意味がある。

なぜなら、ブログでのアプローチは、こちらから顧客を探しだす必要もなければ、押しつけがましくもない。"興味、関心、欲求などをベースに、顧客の側から見つけてもらう" という方法が採れるからだ。

ブログはマス広告ではアプローチしにくい顧客と繋がる手段

整理しよう。

  • 顧客の居場所を見つけ、効率よくアプローチする方法がない
  • 顧客が、情報の押しつけを嫌っている

現代社会においては、以上のような課題を突きつけられている。だからこそ、ブログなのである。

目的を決め、顧客像を絞る。潜在顧客が求めるだろう情報を推測し、優れたコンテンツを発信する。インターネット検索や、ソーシャルメディアで見つけてもらう。

以上のような段取りを踏むことで、マスメディアにあまり触れない顧客や、情報の押しつけを嫌う顧客に、アプローチできるのである。

もちろんマスメディアは、今後も一定の(無視できない)影響力を持ち続けるだろう。マスメディアを頼って生活するタイプの顧客には、マス広告を使ったほうが、成果を上げられる。

役割や、向き不向きを整理してから、インバウンドマーケティング、コンテンツマーケティング、オウンドメディアなどと呼ばれるものに、取りかかってほしい。


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著者情報

ヨリカネケイイチ

寄金佳一

1979年生まれ。横浜市在住。『D*MANIA』ディレクター、フリーライター、ブロガーとしての活動を中心に、WEBライティング講師や、WEBマーケティング&メディア運営アドバイザーを手がける。

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寄金佳一

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