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【書評】気になるあの書籍は、マーケティングにこう役立てろ!?

マーケティング

004黒澤晃著『マーケティング・センスの磨き方』

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著者である黒澤晃氏は、東京大学を卒業後、1978年に博報堂に入社。
コピーライター、コピーディレクター、クリエイティブディレクターという華々しい職歴と共に、数多くの企業の広告制作に携わった経歴の持ち主です。
さらに、日経広告賞などいくつもの受賞歴を持つ著者は、2003年からはクリエイターの教育にも携わっています。

本書は、そんな著者の経験と理論によって、学校では教えてくれないマーケティング・センスの磨き方を教えてくれるのです。

センスは磨くことができる!

市場調査を徹底し、ターゲットの絞り込みも完璧、他者との差別化にも力を入れ、プランニングにも自信があった新商品が、いざ発売してみたら全く売れない!
こんな事態は珍しくありません。
やり方も筋道の立て方も正しいはずなのに、結果がついて来ないのはセンスが足りないから、というのが著者の考え方です。

一般的に新しい商品やサービスの企画・開発においては、市場調査やマーケティング理論の活用が非常に重要とされています。
しかし、そんな「机上の議論」だけでヒット商品につながるとは限らないのも実状です。
そこで本書は、著者の経験から導かれた実例を多く取り入れ、現代マーケティングに対応した実用的な「即戦・虎の巻」を目指して書かれました。

センスは生まれ持ったもの、後からではどうしようもない。
そんな風に諦めてしまいがちな人こそ、本書をぜひ一度読んでみることをオススメします。
センスは決して先天的なものではなく、後からいくらでも磨くことができる、というのが著者の考え方なのです。

博報堂で長年活躍した著者ならではの説得力

センスに関する議論というと、抽象的で哲学的な話になりそうな危うさがあります。
しかし本書では、博報堂で数多くの広告制作に関わり、さまざまな企業とのやり取りを経験してきた著者ならではの経験則が説得力のあるデータとして活きています。

近年はプレゼンの仕方もマンネリになりがち。
パワーポイントを使った立案書は、誰が作っても同じような見た目になってしまうことが多くあります。
つい定型化しがちな企画書やプランニング案を、他社と差別化し、いかにクライアントの心に「刺さる」物にするかという点で、著者の方法論は非常に役立つのではないでしょうか。

本書のターゲットは、マーケティング専門組織に属している人だけではありません。
クリエイティブ領域や、それ以外でもアイデアの質を上げたい人に強く薦めたいというのが著者の考えです。

例えば第一章の「センスアップへの近道は5つのC」では、マーケティングの基本である4P理論と、著者が強く主張する5Cの考え方を対比させながら紹介しています。

カスタマー・コスト・コミュニケーション・コンプライアンス・クリエイティブの5つの頭文字を取った「5つのC」は、マーケティングの実務においてセンスアップするために欠かせないポイントだというのが、著者の考え方です。
5つのCについて理解を深め、頭の中を整理することで、真の顧客を見つけヒットを生み出すことにつなげていけるというのです。

「5つのC」の他にも「100のデータより、飲み屋の会話」や「顧客発想で商品を作るヒント」といった具合に、著者ならではのユニークな視点でマーケティング・センスを磨くための方法論が展開されていきます。

親しみやすい教授に教えを乞う

タイトルから推し量られる内容だけを見ると、一見とっつきにくく、難しそうなイメージを持たれやすい本書ではありますが、実態は全くの逆です。
本書では親しみやすくノリの良い文章で話が進んでいき、専門知識のない人にもわかりやすい内容となっています。

それでいて、すぐにでも実践で試せるコツが満載。
特にここぞというときのフレーズや言葉選びは、著者ならではのセンスが光り、読者にも心地良い刺激となるのではないでしょうか。

新商品の売れ行きに悩んでいる企業、企画・プランニングにマンネリを感じているクリエイター、市場の揺らぎに面しているマーケッターなど、さまざまな分野で活躍する人に、本書は必読の書となっています。

まるで経験豊かな教授に講義を受けているかのような雰囲気で読み進められる本書。
携帯しやすいサイズなので、通勤時や仕事の合間のひと時にもさっと取り出し読むことができます。
読めば必ず実務に生きてくる本書の教えを、ぜひこれから読んでみてはいかがでしょうか?

マーケティング・センスの磨き方

著者:黒澤 晃
出版社:マイナビ

データは完璧。分析もしっかりした。それなのに結果が出ない......。
そんな悩みを抱えていませんか?
マーケティングを勉強し、理論的には完璧に仕事をしているのに、なぜか成績が残せないのは、マーケティング・センスが足りないからです。
本書は大手広告代理店で長年マーケティングに携わってきた著者が、学校では教えてくれないセンスの磨き方について、解説しました。

© MAKEPO

 
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著者情報

サリュ

saryu

経歴:東京都在住。3児の母。育児の合間を縫ってフリーライター活動を始め、現在は学校と幼稚園の役員をしながら在宅ワーク中。趣味は読書、特技は妄想で、時々家族に心配されます。

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