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相手は手強い!?掴んでおきたい、中国マーケット動向

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003稼ぐ女子は、ライブで動画配信する時代に!?中国で密かに盛り上がる"美女生放送"に迫る

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ユーザー自身がお手軽にライブで動画配信できるサイトと言えば、日本ではUstream、ニコニコ生放送、ツイキャス(Twitcasting)、FC2ライブ等々多数あります。

中国ではYouTubeなどの動画共有サイトが規制されているのだし、同じようなサービスは流行っていないのだろうと思っていませんか?

実は、中国ではこの1,2年、ユーザー自身が動画配信できるサイトの需要・供給がともに上がり、いろいろなジャンルで、ある一定の層に流行する傾向が見られています。

特に中国の若くて可愛い女の子がライブ配信する「美女直播間」(メイニュー・ジーボージェン、美女生放送)というカテゴリーが密かに盛り上がっています。一体、どういうことなのでしょうか。


中国において、ユーザー自身がライブで動画配信できるサイトは主にこのようなサイトがあります。

YY直播 (ワイワイ・ジーボー): 2012年開設の中国最大級のライブストリーミングサイト。トークしたり歌ったりの「娯楽表演」、ゲーム実況「遊戯直播」が人気

六間房 (6.cn): サイトの歴史は古く、2006年5月15日にYouTubeのような動画共有サイトとしてスタート。2013年頃ユーザー動画配信機能を追加。依然として動画共有サイトも運営しているが、配信のほうがメインになりつつあります

他にも第九視頻(新浪秀場)、迅雷秀吧などがあります。

これらのサイトは、日本のライブ動画配信サイト同様、

  • おしゃべり・チャットルームのような使い方をする生放送
  • カラオケを歌ってみた・DJや音楽を流しながらFM番組のようなトーク配信
  • オンラインゲーム実況

というような内容の配信が殆どです。

一部では男性配信者もいますが、これらのサイトの配信者の大多数は女性で占められていると言っても過言ではありません。

そして、女性と言っても、「若くて可愛い女の子」がライブ配信をするカテゴリーが今回ご紹介する「美女直播間」です。

YY.png百度指数いうサービスで、「美女直播間」をキーワードに調べたところ、話題になり始めたのが2012年3月頃で、その後現在に至るまで、このジャンルが伸び続けていること、また中国の沿岸部を中心に人気があることが分かります。(下図参照)

mnzbj.png

mnzbj2.png

では、なぜこの「美女直播間」にこれほどまでの需要があるのでしょうか。

なぜ、流行っているのか?

筆者なりに分析してみました。

一つの理由として「一人っ子政策」があげられるのではないでしょうか?

中国において1979年から最近まで厳格に行われていたこの制度の影響で、農村部を中心に男子を尊ぶ傾向にあったため、中国全体の人口で、男性が女性より3000~4000万人多いと言われています。恐ろしいほどの「男余り」です。

更に中国社会は若い世代を中心に激烈な競争社会に晒されており、生活を送るだけでも大変な苦労をしています。それだけに一瞬の癒やし、新たなる刺激を求める男性が多いのではないかと思います。

しかし、男性をうまく集めるには、彼らを満足させられるような女性配信者側の「質」が必要となります。上図の画像を見てお分かり頂けると思いますが、実際にとても高く感じます。

それには、サイトの仕組みも関係しているようです。

配信者側にうれしいサイトの仕組み

YY2.png上図はYY直播のある女性配信者の配信画面ですが、右側のチャット画面に薔薇のアイコンがあります。これは視聴者が300秒に1回、花束を無料で送ることができる仕組みで、この花束(鮮花)の総数が配信者の人気を決める指標となります。

また、サイト専用コインがあり、配信者に対しての有料プレゼントに使うことができます。配信者が得たプレゼントの総額も人気を決める指標になるのですが、いちばん大きいのは配信者が得たプレゼントを現金化できるということです。

例えば、四川省のある病院に勤務する看護婦・沈さんは、病院においての月収は2,000元(約32,800円)程度に過ぎませんでしたが、YY直播でトークと歌の配信を始めて以降熱狂的なファン、いや殆どスポンサー同然のファンを増やしていきます。

彼女のある日の生放送スペースには670台のフェラーリ、ランボルギーニ、ブガッティなどの「高級車」が止まり、熱心なファンが集まります。

(高級車はバーチャルのプレゼントアイテムで、贈る側が課金します。ブガッティは日本円で70万円、ランボルギーニでも11万円相当だそうです)

特に熱心なファンは、昨年末に彼女のためにたった数日で100万元(約1640万円)以上のプレゼントを贈り、総投資額は300万元(約4920万円)にも上っているそうです。

このように沈さんは放送開始後わずか1年ほどで日本円に換算して数千万円の収入を得て、彼女が旅行に行く際のファーストクラスの航空チケットや高級ホテルの宿泊費さえファンが出してくれるほどの「富豪」になりました。

日本ではこのようなライブ配信を通じて、配信者に金銭・物品を贈るという行為は存在していますが、そのような行為を「古事記」(差別用語の言い換え)と揶揄する人が多いように、いい印象を与えていません。一方で中国ではライブ配信を通じて大金を稼ぐ配信者・大金を投じる視聴者がいて、また中にはライブ配信を出会いのツールにして結婚まで漕ぎつけてしまったカップルまでいるそうです。中国では出会い系サイト・結婚マッチングサービスサイトが多数あり、ネットで出会うというハードルは日本より低いように感じます。想像もつかない「男余り」の現代の中国。動画配信サイトをツールとした美女を巡る激しい争奪戦はまだまだ底が見えないようです。

【参考記事】
http://www.alibuybuy.com/posts/85362.html(中国語)


© MAKEPO

 
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著者情報

マスヤマトモアキ

増山智明

1975年北海道生まれ、2005年に語学を全く勉強せずに、単身中華人民共和国に渡航。 しかし、渡航1ヶ月未満で日本語が分からない中国人女性と出会い、中国語がたどたどしいのに更に5ヶ月後にスピード入籍。度胸があればなんでもできちゃう!? 中国では外資系ウェブ関連企業にて勤務していたが退職して、2014年5月に日本帰国。中国人妻と3歳の双子の男の子を抱えながらの生活。おカネのために中国関連の輸出入業始めました。

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増山智明

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