ノウハウをいつでも。ウェブマーケティングのポータルサイト

相手は手強い!?掴んでおきたい、中国マーケット動向

マーケティング

008【前編】中国インターネットユーザーは6.32億人に - 数字から紐解くネット普及の実態

このエントリーをはてなブックマークに追加
      
follow us in feedly
友だち追加数
中国互聯網絡信息中心(中国インターネット情報センター/CNNIC)が年2回、6月末と12月末時点を基準として発表している「第34次互聯網絡発展状况統計報告」(第34期インターネット発展状況レポート)が2014年7月21日に発表され、2014年6月末時点においての中国全国のインターネットユーザーは6億3200万人でした。

そのレポートに記されている最新データから、浮かび上がる世界最大のインターネット国・中国の姿・トレンドを2回に渡って見ていきましょう。

まず、2014年6月末時点においての中国全国のインターネットユーザーは6億3200万人(前期比1442万人増)となりました。インターネット普及率は46.9%(前期比1.1%増)です。

cnnicinetuser.png

続いて、中国全国のモバイルインターネットユーザーは5億2705万人(前期比2699万人増)です。昨年2013年1年間では8009万人増と激増したことに比べると、少し増加が鈍っています。

cnnicmobileuser.png

しかし、2014年7月21日に中国移動通信が発表した2014年6月度の加入者状況によると、4G LTE加入者583.4万人、3G加入者222.9万人、合わせると800万人以上が単月だけで純増しているので、来年1月に発表予定の次回統計で大きく巻き返す可能性があります。

都市部と農村部におけるインターネットユーザーの割合は都市部71.8%に対し農村部28.2%です。

chinainetcityor.jpg

農村部のインターネットユーザーは1億7800万人(前期比169万人増)、約4億5000万人いるとされる全農村人口から見ると40%程度に留まっている現状です。

2014年、習近平国家主席・李克強首相体制下の中国では「城鎮化」と称される都市化政策が最重要政策の1つとして掲げています。

都市と農村の格差を是正、農村戸籍だった人間に秩序有る都市戸籍を開放、それに合わせた環境作りを行うことで「農村の都市化」を目指していくのですが、現時点において農村部のことにインターネット普及を妨げているのは、都市部に比べるとまだしっかりとしたインターネット網が整備されきっていないという点を挙げておかなくてはいけません。

2014年になってようやく一部農村の光ファイバー建設やADSLアクセス能力を4Mbps程度に高めるプロジェクトが立ち上がり、政府機関では農村家庭のインターネット普及率を来年2015年までに30%にしたいと目論んでいるようですが(ソース)、このプロジェクトの成功如何で農村部のインターネット普及率が変わってくるかもしれません。

中国インターネットユーザーの各種属性ですが、

まず年齢層は10代と20代の2世代だけで55.2%を占めています。

cnnicinetage.png

  • 70後(チーリンホウ)
  • 80後(バーリンホウ)
  • 90後(ジュウリンホウ)

という3つの言葉を聞いたことのある方がいらっしゃると思いますが、これらは1970年代・80年代・90年代という3世代に生まれた人たちを世代ごとにカテゴライズして用語化したものです。

1970年代生まれの人は、1966年から10年間中国国内経済を混乱させ、国民に貧しい生活を強いる結果となった文化大革命の影響のもとで幼少期を過ごした為、大人になっても節約志向の人が多いのが特徴です。

その後、中国を掌握したトウ小平氏が1978年に行なった「改革開放政策」により、「一部の人が先立って豊かになる」という理念が実現されたので、その恩恵を受けた人たちは生活環境が大きく向上していきました。

また、同じ頃から進められてきた「一人っ子政策」により、1980年代以降生まれの大半は一人っ子で、親の経済力と愛情を独り占めしてきたため、生活面で苦労したことがなく、消費が豪快と言えます。これらの世代は「月光族」(月光は毎月+消費するという意味の造語)と呼ばれ、節約志向が極めて低いことが挙げられます。

もしこれから新たに中国で何か消費ビジネスを展開していくならば、ターゲットを若者に絞るというのもひとつの方法でしょう。

続いてインターネット利用場所は自宅(家里)が91.3%、ネットカフェ(網吧)が18.8%、職場(単位)が32.4%となっています。

cnnicinetplace1.png

このグラフでは差が分かりにくいですが、

cnnicinetplace2.png

例えば5年前の2009年6月時点の第24次統計ではそれぞれ80.2%、35.5%、25.7%だった結果と比べると、自宅が大きく伸び、ネットカフェが減少しています。

要因として、家庭用・業務用コンピュータの高性能化・低価格化が進む一方で、ネットカフェは青少年保護育成や犯罪防止を狙いにネットカフェの営業を規制していることが挙げられます。

最後に、週のインターネット利用時間ですが25.9時間と増加しています。

cnnicinettime.png

要因として、Wi-Fiのカバー率が上がり、モバイル環境では2009年から進めている3Gの成熟と、2013年末から出来はじめた4G LTE環境の強化が挙げられ、ユーザーのネットアクセスへの満足度が上がっていけば、引き続き伸びていくことでしょう。

ここまで最新の中国インターネットユーザーの概要を見てきました。

中国のインターネット環境は私がこれまで9年超に渡り、中国に滞在していた経験も含めてまだまだ整備し切れていない部分が多く感じます。

しかし今年2014年は特に4G LTE環境が急激に整備していることと、日本と同様キャリアアグリゲーション(複数の異なる周波数帯の電波を同時運用し、一つの通信回線としてデータを分散して送受信することによって、通信の高速化を図る技術)などを利用することで、下り最高速度150Mbpsの高速インターネットが実現しようとしています。

(思えば私が中国に初めて渡航した2005年当時のADSLは512Kbpsまたは1Mbpsが殆どでした)

それらが実現すれば、ユーザーの満足度が上がり、更に利用者が伸びていくのではないでしょうか。

次回は、レポート内で明らかになった中国におけるインターネットサービス・アプリのトレンドの変化を見ていきます。

【参考記事】
『第34次中国互联网络发展状况统计报告』/ 中国互联网络信息中心(中国語)

© MAKEPO

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
   
follow us in feedly
友だち追加数

著者情報

マスヤマトモアキ

増山智明

1975年北海道生まれ、2005年に語学を全く勉強せずに、単身中華人民共和国に渡航。 しかし、渡航1ヶ月未満で日本語が分からない中国人女性と出会い、中国語がたどたどしいのに更に5ヶ月後にスピード入籍。度胸があればなんでもできちゃう!? 中国では外資系ウェブ関連企業にて勤務していたが退職して、2014年5月に日本帰国。中国人妻と3歳の双子の男の子を抱えながらの生活。おカネのために中国関連の輸出入業始めました。

他の参加者を見る

増山智明

関連記事

マーケティングノウハウ足りてますか?

MAKEPOのメルマガ…購読してみませんか?
直近のピックアップ記事のほか、セミナー・ツール活用情報など不定期でお伝えしています。「サイトにアクセスするのは面倒だ!」「電車の中でざっくり読みたい」という方は是非ご登録ください。 リアルタイムで情報取得をしたい方は、RSSまたは公式Twitterをフォローしてご覧ください!

通勤中の情報収集に!

メルマガ登録

いますぐ新着情報を知るなら

LINE@で友だちに追加!