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009【後編】中国インターネットユーザーは6.32億人に - 中国で伸びている分野・伸び悩む分野

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中国互聯網絡信息中心(中国インターネット情報センター/CNNIC)が、6月末と12月末時点を基準として年に2回発表している「第34次互聯網絡発展状况統計報告」(第34期インターネット発展状況レポート)が2014年7月21日に発表されました。

2014年6月末時点においての中国全国のインターネットユーザーは6億3200万人、モバイルインターネットユーザーは5億2705万人でした。

そのレポートに記されている最新データから、浮かび上がる世界最大のインターネット国・中国の姿・トレンドを2回に渡って見ています。

前回は中国インターネットユーザーの最新概要でしたが、今回はインターネットサービス・アプリのトレンドの変化を見ていきましょう。

まずは、中国のインターネットサービス各ジャンルの使用率を示すデータです。

cnnicwebser.png

大きく伸びた分野は、オンライン決済(網上支付)+12.3%、ネットショッピング(網絡購物)+9.8%、オンラインゲーム(網絡遊戯)+8.9%、ネットバンキング(網上銀行)+8.7%と続きます。

逆に減退している分野は、ソーシャルネットワーキングサイト(社交網駅)が何と-7.4%、マイクロブログ(微博)-1.9%と続きます。

続いて、中国のモバイルアプリ各ジャンルの使用率を示すデータです。

cnnicmobileapp.png

大方の傾向は、ウェブと変わりありませんが、目立つのは携帯旅行予約サイト(手機旅行預訂)が+65.4%と伸びているところでしょうか。

では、主な分野の更に細かい現況を見ていきましょう。


メッセージングアプリ(即時通信) → 微信,QQなど

ユーザー規模はインターネット5億6423万人、モバイル4億5921万人で、それぞれインターネットユーザーの約9割近い人が利用しています。

いまやただ単にメッセージをやり取りするだけに留まらず、eコマース・ゲーム・O2O(Online to Offline/オンラインとオフラインの購買活動が連携し合う、またはオンラインでの活動が実店舗などでの購買に影響を及ぼすといった意味のeコマース用語)の巨大なマーケットへの入口としても活用されており、マーケティング利用も積極的に行われています。

検索エンジン(捜索) → 百度など

ユーザー規模はインターネット5億749万人、モバイル4億583万人で、それぞれインターネットユーザーの約8割前後の人が利用しています。

chinasearch.png

最近の進展としては、「語意検索」と「Q&A検索」技術の向上で、SNS・動画・旅行予約・モバイルアプリなどの情報を総合的に検索画面に表示して、ユーザー体験の向上に努めています。

大きく伸びている分野

ネットショッピング(網絡購物) → 淘宝網,天猫,京東など

ユーザー規模はインターネット3億3151万人、モバイル2億499万人。インターネットの伸びが+9.8%に対し、モバイルの伸びが+42%にも達しており、特にモバイルが大きく伸びていた結果となりました。

いくつか伸びている要因が挙げられますが、代表的な例として、

  • 関係部門が市場を粛正して、ニセモノ販売の撲滅に動いた結果、ショッピングモールの誠実度・信用度が向上
  • 新しい「消費者権益保護法」により、ネット販売において7日間の無条件クーリングオフ制度が明確となり、保障面が向上
  • eコマース業者と物流業者が打ち出した予約発送・当日発送などサービスや物流効率が上がり、配送の精密度が向上
  • 各社がモバイルアプリの利用を促し、その中で簡単に支払い決済できる仕組みを組み込むことで、利便性が向上

などが挙げられます。

旅行予約(旅行預訂) → 去那兒,携程網など

ユーザー規模はインターネット1億8960万人、モバイル7537万人。インターネットの伸びが+4.9%に対し、モバイルの伸びが+65.4%にも達しており、特にモバイルが大きく伸びていた結果となりました。まだモバイルの規模が多くないので、更に伸びていくことが予想される領域でしょう。

大きく伸びている要因として、

  • 国家旅遊局が今年2014年を「智慧旅遊年」という強化年に定めており、関連企業へのサービス技術支援を強化している
  • 社会資本の旅行業に対する関心が強く、投資が盛んに行われることで、旅行商品の品質や満足度が向上している
  • 企業が微信(WeChat)などを使ったマーケティングに力を入れた結果、ユーザーの旅行意欲を掻き立て特にモバイル領域で急増

などが挙げられます。

オンライン決済(網上支付) → 支付宝など

ネットショッピングにしても、旅行予約にしても最終的に重要となってくるのが、代金をいかに安全に決済できるかにかかっており、これらが伸びれば当然のごとく、オンライン決済サービスが伸びてきています。

中国のオンライン決済サービスは多岐に広がってきており、ほかに光熱費の支払い・携帯料金の支払い・タクシー料金の支払いなどなど、既に生活になくてはならないツールと言えるでしょう。

伸び悩む分野

ソーシャルネットワーキングサイト(社交網駅) → 人人網など

伸び悩む要因として、

  • ライバルが増え、なおかつモバイル系ソーシャルアプリの更新が早く、ユーザーが分散してしまっている
  • 新しいアイデアがなかなか生み出せず、運営する側の意欲が低下。ユーザーを満足させられなくなった
  • ユーザー満足が減ると、繋がりが限定されるSNSでは、繋がりのリンクが途切れ、ユーザーの更新頻度が下がったように見えて、自身も繋がりを放棄してしまう。その結果サービス全体の質が悪化

などが挙げられます。かつて日本が経験したMixiやGREE等のSNSの低迷と同じ道を歩き始めたのでしょうか。

マイクロブログ(微博)

2011~2012年頃の爆発的な成長を経て、成熟期に入ったのでしょうか。

では、なぜわずかな伸び悩みに振れたのでしょう。

  • 既に中国のマイクロブログは個人がつぶやくだけに留まらず、各種マスメディアや政府機関に至るまで様々な情報を提供して、交流するプラットフォームに変化している
  • ただし、微信の大きな成長により、交流プラットフォームが分散化してしまった
  • プラットフォームの変化で、ゆるい繋がりを保てなくなり「ツイッター疲れ」ならぬ「ウェイボー疲れ」が出現
  • 新浪微博のシェアが高すぎて、同業他社の運営の重要度が下がった(例えば騰迅微博と微信を運営しているテンセント)

こちらに関しては、このままずっと伸び悩むとは言い切れず、再度プラス成長に転じる可能性は残っていると考えます。これまで得てきた膨大なデータの蓄積から新しい価値を見出すことが期待されます。

ここまで、今中国で伸びている分野・伸び悩む分野をご紹介してきました。

各分野の伸び率の違いからも見て取れるように、モバイルの各分野で多数が大幅成長を見せています。

昨年2013年末からの4G LTE環境の整備で、広い地域で高速インターネットが楽しめることが期待されており、アクセス速度などの高いユーザー体験が求められるショッピング・ゲームそしてそれを支えるオンライン決済への需要は今後も大きく伸び続けることでしょう。

引き続き、中国のインターネットユーザーの変化は追い続けたいと思います。

【参考記事】
第34次中国互联网络发展状况统计报告』/ 中国互联网络信息中心(中国語)

© MAKEPO

 
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著者情報

マスヤマトモアキ

増山智明

1975年北海道生まれ、2005年に語学を全く勉強せずに、単身中華人民共和国に渡航。 しかし、渡航1ヶ月未満で日本語が分からない中国人女性と出会い、中国語がたどたどしいのに更に5ヶ月後にスピード入籍。度胸があればなんでもできちゃう!? 中国では外資系ウェブ関連企業にて勤務していたが退職して、2014年5月に日本帰国。中国人妻と3歳の双子の男の子を抱えながらの生活。おカネのために中国関連の輸出入業始めました。

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増山智明

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