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028中国のタクシー配車アプリのツートップ・滴滴と快的が合併!タクシー・ハイヤー市場の更なる開拓を目指す

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2015年2月14日、中国の情人節(日本で言うバレンタインデーとは少し意味合いが違いますが、恋人の日)に、中国全土を震撼させる大きなニュースが入りました。

今まで中国の都市部でタクシー配車アプリのツートップとしてしのぎを削ってきた、阿里巴巴(アリババ)グループ傘下の「快的打車」(シェア56.5%)と騰訊(Tencent)傘下の「滴滴打車」(シェア43.3%)。
なんと、この両者が合併することを発表したのです。

中国のタクシー配車アプリは、当コラムでも何度か取り上げてきました。

世界的に見ても、昨年あたりから話題になり続けているタクシー配車アプリですが、中国国内では、「快的打車」と「滴滴打車」だけで、かなりの独占状態です。

両タクシー配車アプリのシェアを合計すると99.8%(!)にも上ります。

didi-kuaidi.jpg画像引用元


当面は安泰、資金・人力結集でハイヤー市場の開拓か?

しかし、当面は両者のアプリブランドを1つにすることはありません。

また、快的打車と滴滴打車2社の現状の組織構造を変えるということはせず、両社のCEO、滴滴打車の程維氏・快的打車の呂伝偉氏がそのまま新しい共同体の共同CEOとなり、並行して発展を続けることとなります。

2012年3月に合併した、オンライン動画サイトの優酷網(Youku)と土豆網(Tudou)をイメージすると分かりやすいでしょう。

参考記事:
中国2大動画サイト「優酷網」と「土豆網」が突如合併、小さくない日本のコンテンツホルダーへのインパクト

合併によるメリットは?

今回の目的は、タクシー配車アプリ市場を制圧するということではなく、別なところにあるようです。

百度(バイドゥ)がアメリカ・Uberに出資していますが、中国国内のタクシー配車アプリに関しては、既に99.8%のシェアで押さえつけているので、当面はUberなどの他社が中国市場へ大きく入り込むのは困難な状況です。

今回の合併を報道した中国メディアによると、両社の企業価値は60億米ドル(約7130億円)以上と推定されています。この先に上場するようなことになれば、リターンが増やせますし、資源を集中させて経営効率を上げていけるということでしょう。

そして、これまで再三書いてきましたが、いくら99.8%のタクシー配車アプリシェアがあるといっても、中国全土のタクシー全てをカバーできているわけではありません。中国国内のタクシー・ハイヤー・リース市場の需要は大きいにも関わらず、まだまだ存在感としては小さく、更に伸びゆく可能性があるタクシー配車アプリ市場です。

(現に今の市場規模は1億7200万元・32億7300万円程度に過ぎません)

先日掲載した専車(中高所得者向けのビジネス専用車事業)市場においても、まだまだ未成熟な市場でありながら、どんどんと対抗するライバル企業が出てきています。

専車ビジネスも単なる高級ハイヤー業務に留まらず、代行運転ハイヤーや車輌を使った小型貨物の運送業務など、まだまだ開拓できる分野があるので、そういった分野にも豊富な資金・マンパワーを費やし、今後迫ってくるであろうライバル企業たちを押さえつけるという考えなのだろうと推定します。

既に快的打車・滴滴打車の両アプリには、アリババ・テンセントといった中国のインターネットの巨人だけではなく、日本のソフトバンクグループほかグローバルな投資グループがここのところ出資を繰り返していました。これまでの奨励金やキックバックなどを使った何でもありの熾烈なシェア争い・顧客を取り合う競争の末に失いかねない新たなビジネスチャンスを残しておくためにも、今回の合併劇は意味のあるものとなっていくでしょう。

そして、今後その勢いを中国国外にまで向けられるかが、その次の課題になるのでしょう。
参考URL(中国語)

「快的打车、滴滴打车宣布战略合并 业务品牌保持独立」(新华社):
http://news.xinhuanet.com/info/2015-02/14/c_133995384.htm
「滴滴快的正式宣布战略合并 业务依旧各自独立」(新华网四川频道):
http://www.sc.xinhuanet.com/content/2015-02/14/c_1114371454.htm

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著者情報

マスヤマトモアキ

増山智明

1975年北海道生まれ、2005年に語学を全く勉強せずに、単身中華人民共和国に渡航。 しかし、渡航1ヶ月未満で日本語が分からない中国人女性と出会い、中国語がたどたどしいのに更に5ヶ月後にスピード入籍。度胸があればなんでもできちゃう!? 中国では外資系ウェブ関連企業にて勤務していたが退職して、2014年5月に日本帰国。中国人妻と3歳の双子の男の子を抱えながらの生活。おカネのために中国関連の輸出入業始めました。

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