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001視線が動けば、心も動く、グラデーションの効果

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視線の動きから探る、消費者の興味や関心

みなさんは、アイカメラをご存知でしょうか? アイカメラとは、角膜に光を投射し、その反射光によって眼球の動きをとらえる装置のこと。視線の軌跡を測定することができるので、店舗、商品、広告等のデザイン調査にも用いられることがあります。なぜなら、視線の動きや停留時間の長い注目ポイントは、被験者の興味関心と結びついていると考えられるからです。

消費者の視線の動きをコントロールし、商品やサービスに対する興味や関心を高めることは、視覚情報のデザインの役割のひとつです。

誘目性と視認性

一般的に、人の注意を引きつけるのは、鮮やかな色です。視線を誘導する効果のことを、「誘目性」と呼び、緑・青・紫などの寒色系よりも、赤・橙・黄などの暖色系の方が高いと言われています。

しかし、伝えたいものを赤にしても、背景が赤であれば、目立たないように、周囲の色との関係が重要です。例えば、青は誘目性の高い色ではありませんが、背景色を白にすると、はっきりと見えます。このように、明度差、彩度差、色相差の大きい組み合わせは、「視認性」に優れています。

伝わるデザインとは?

身の回りのデザイン、例えば、商品パッケージには、ロゴマーク、キャッチコピー、イラストなど、さまざまな情報が入ります。しかし、人は情報を単純化して覚える習性を持っているので、最も広い面積を占める色がその商品の印象を左右します。単純なものほど記憶されやすく、思い出しやすいので、ロングセラーを狙うなら「一色訴求」が効果的と言われてきました。

しかし、人はロングセラーのような飽きのこない定番を求める一方で、その対極にある変化を求めます。商品のライフサイクルは年々短くなり、人気商品の交代が激しくなっています。人が商品に対して興味を持ち、慣れて飽きるまでの期間が短くなっていく中で、注目されない商品、伝わらないデザインは、存在しないのと同じです。

五感に働きかける、グラデーションの効果

では、人々が求める「変化」を伝えるデザインには、どのようなものがあるのでしょうか?最も効果的なのは「グラデーション」です。

私たちの日常生活には、さまざまなグラデーションがあります。刻々と色を変える朝日や夕陽の変化は、グラデーションそのもの。世界遺産に登録された富士山も、山頂から裾野まで幾重にもグラデーションが見られます。美しい花々、美味しそうな野菜やフルーツは、色づくほどに、五感を楽しませてくれます。私たちは色の変化に、喜びや癒しを感じてきたのではないでしょうか。

人はじっくり見てしまうものに、心をつかまれる

ところで、人はグラデーションを、どのように見るのでしょうか?ウェブアンケートで、配色の注目ポイントをクリック(タップ)していただく調査を行ったところ、興味深い結果が得られました。

上図の左は、ラディアント・オーキッド(2.7RP 5.2 / 9.93)とバイオレット・チューリップ(1P 6.1 / 6.91)を左右に配置した配色例で、これをグラデーションにしたものが上図の右です。下図は、注目ポイントをヒートマップで表わしたものです。下図の左は、彩度の高いラディアント・オーキッドに注目ポイントが集中していますが、下図の右は、注目ポイントが左右に広がっています。

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このアンケートでは、視線の動きをとらえることができませんが、細かい色の変化を目を凝らしてじっくり見たのではないかと推察されるのではないでしょうか。1秒でも長く見ていただくことは、商品の認知を高める上で効果的です。見るだけのつもりなのに、買ってしまったりするのは、心に変化が生まれたからでしょう。色の変化は、人の目を釘付けにし、心を動かすのではないでしょうか。

アンケート

ウェブアンケートを活用して、カラーリサーチを行っています。20秒程度でご回答いただけますので、ぜひ、ご意見をお寄せください。ご協力をお願いいたします。

© Hanae Matsumoto

 
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著者情報

マツモトハナエ

松本英恵

カラーコンサルタント
2005年6月より、All About(オールアバウト)カラーコーディネートガイド
好きな色、似合う色、売れる色、心をつかむ色など、さまざまな観点から、カラーコーディネート、カラーマーケティングのノウハウをお伝えしています。
著書に、『心をつかむ色とデザイン 商品力・サービス力を磨くためのスキルアップ講座』(日本能率協会マネジメントセンター)、『和モヨウ配色手帖 オシャレな“和モヨウ”でもっと磨く配色レッスンBOOK』(技術評論社)などがある。

取材・仕事・講演のご依頼は、公式サイトへお願いいたします。
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