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016脱・ホワイト!?カラフルになったウェディングドレス

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「ジューンブライド」と言われるように、結婚式を挙げたい一番人気の時期は6月と思われるかもしれません。しかし、実際のハイシーズンは、3~6月と9月~11月中旬です。秋のこの時期に、友人から結婚式の招待をもらっている方、多いのではないでしょうか?

厚生労働省の統計によると、婚姻件数がピークに達したのは、昭和40年代後半で、年間の婚姻件数は100万組を超え、婚姻率(人口千対)も10.0以上で、婚姻ブームを呈しました。その後は組数・率とも低下傾向となり、平成22年の婚姻件数は70万214組、平成23年は66万1899組と、組み数は3万8315組減少し、婚姻率(人口千対)も5.5から5.2へと低下しています。

また、初婚年齢は上昇する傾向にあり、平成5年の平均初婚年齢は、夫28.4歳、妻26.1歳に対して、平成23年は、夫30.7歳、妻29.0歳です。前年(平成22年)比では、それぞれ0.2歳上昇しています。結婚式のスタイルは多様化し、とりわけ、花嫁が着用するウェディングドレスのデザインも、統計データの推移とともに変化しているようです。

ウェディングドレスの新潮流

純白の...と形容される白いウェディングドレスですが、ドレスには、さまざまな素材や装飾などが使われているので、白といっても、色の見え方、感じ方は一様ではありません。日本では、ピュアホワイト、オフホワイト、アイボリーの3つに大別されるようです。

「大人婚」を後押しする、シャンパンゴールドとシルバー

deux_endior_gold.jpgのサムネイル画像<ゴールド>ドゥ アンディオール

白が圧倒的に多いものの、近年、ウェディングドレスのカラーバリエーションに、シャンパンゴールド、シルバーなどが加わるようになりました。全くジャンルは異なりますが、携帯電話やスマートフォン、デジタルカメラといった、デジタルガジェットのカラーバリエーションにも見られる色名という点が興味深いですね。

deux_endior_silver.jpgのサムネイル画像<シルバー>ドゥ アンディオール

ウェディングドレスは女性の憧れですが、年齢を重ねるにつれて気恥ずかしさを感じる一方で、社会的な地位に見合ったイメージを求める方もいらっしゃるようです。ベーシックカラーの延長線上に位置づけられる、貴金属のような光沢のある大人っぽいカラーのドレスは、そういった花嫁と花婿の気持ちを後押ししてくれるのではないでしょうか。女性ファッション誌の別冊として発行されるウェディング雑誌などでは、「大人婚」といった切り口で、紹介されることが多いようです。

ウェディング会場に映える、ツートーンのドレス

deux_endior_pink.jpg<ホワイト×ピンク>ドゥ アンディオール

もうひとつのトレンドは、基調色は白だけど、装飾に色が使われたツートーンのウェディングドレスです。

伝統的なキリスト教会で挙式する場合は、肌の露出が控え目なフォーマルなウェディングドレスが好まれます。しかし、教会のデザインそのものが変わってきましたし、屋外など挙式する場所も多様化しています。さらに、結婚式、披露宴、二次会の他に、ドレス姿を前撮りをすることが一般的になり、フォーマルであることよりも自分らしいスタイルを大切にしたいと考える花嫁と花婿も増えてきています。

izumiya_black.jpg<ホワイト×ブラック>イズミヤ

装飾に用いられる色は、ペールピンク、ペールブルーといった淡いトーンが大半ですが、ブラックやネイビーといったマニッシュなカラーもあります。ツートーンのウェディングドレスは、会場や花婿のタキシードとのコーディネートを考える楽しさが、支持されているようです。

白いウェディングドレスのルーツは?

ウェディングドレスは、正式には、キリスト教における婚姻の儀礼用の衣装のことをさします。ヨーロッパにキリスト教が普及し、結婚式は教会で行なわれるようになり、その際王族や貴族の花嫁が婚姻儀礼用に着用した衣装が、現在のウェディングドレスのルーツにあたります。

スペイン流の「黒」から、イギリス流の「白」へ

しかし、白いウェディングドレスの歴史は意外に浅く、1840年、英国ヴィクトリア女王が、アルバート公との結婚式で、当時はウェディングドレスとしては使用されることが稀であった白いドレスをお召しになったことが、きっかけといわれます。ヴィクトリア女王の白いウェディングドレスは、当時の富裕層の花嫁たちの憧れとなり、模倣されるようになりました。

ところで、それ以前は、どのような婚礼衣装だったのでしょうか?

中世ヨーロッパの婚礼衣装は、花嫁の家の経済力や社会的な地位などを誇示することを目的としたため、青、赤、緑の絹やベルベットの布地に、金糸や銀糸の刺繍の縫い取りを施した、非常に豪華なものでした。16世紀末になると、スペイン宮廷での流行を背景に、黒や暗色がウェディングドレスの色として広く受け入れられ、1900年頃には、黒のドレスに白いベールというスタイルも流行しました。

武家の婚礼衣装に由来する「引き振り袖」から、フォーマルなウェディングドレスへ

一方、日本では明治以降、武家の婚礼衣装であった「引き振り袖」の中でも、とりわけ、黒が広く一般に着用されるようになりました。白いウェディングドレスが普及したのは、1960年代後半頃からで、この頃から、婚礼の"フォーマル"として、皇室や英国王室が、ひとつの規範として、引き合いに出されるようになります。

古来、東アジア文化圏において、白は死装束の色という意味合いもありましたが、白いウェディングドレスが広く普及するにつれて、処女性、純潔といった、キリスト教を背景とする白のイメージも強調されるようになりました。

ウェディングドレスは顕著な例ですが、フォーマルというものは、近代化の中で育まれてきたスタイルであり、そのスタイルに文化的、宗教的、民族的な観点から、さまざまな意味付けがなされてきたという一面も垣間見えてくるのではないでしょうか。白いウェディングドレスとそのイメージは、多くの人々の心をとらえているからこそ、時代の流れに即した"新しさ"を提供できるようです。

ウェディングドレス選びのもうひとつのポイント

このように、ウェディングドレスのトレンドは、初婚年齢上昇、個人の色の好み、そして、式のシチュエーションによって、多様化する傾向があります。また、花嫁と花婿のこだわりを形にするために、ウェディングプランナー、ドレスコンシェルジュなど、専門家によるきめ細やかなサービスも普及しています。

特に、ガーデンウェディングなど、屋外で行われる結婚式は、「秋」と「春」で会場の彩りが変化します。秋は紅葉の彩りに映えるシックな色を、春は可憐な花々のような色をというように、季節感を取り入れることも、記憶に残る演出の決め手となるでしょう。例えば、写真のようなブラウン系のドレスは、春よりも秋の方がしっくりするのではないでしょうか?

izumiya_beige.jpg<ブラウン>イズミヤ

人気の式場の予約は1年半前頃から始まるそうです。ドレスや小物のコーディネートは、先のトレンドや季節感も意識して選ぶ必要があるかもしれませんね。


取材協力

Beauty Bride
URL:http://beautybride.net

© Hanae Matsumoto

 
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著者情報

マツモトハナエ

松本英恵

カラーコンサルタント
2005年6月より、All About(オールアバウト)カラーコーディネートガイド
好きな色、似合う色、売れる色、心をつかむ色など、さまざまな観点から、カラーコーディネート、カラーマーケティングのノウハウをお伝えしています。
著書に、『心をつかむ色とデザイン 商品力・サービス力を磨くためのスキルアップ講座』(日本能率協会マネジメントセンター)、『和モヨウ配色手帖 オシャレな“和モヨウ”でもっと磨く配色レッスンBOOK』(技術評論社)などがある。

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