ノウハウをいつでも。ウェブマーケティングのポータルサイト

心を掴む!カラーマーケティングの極意

マーケティング

026ブランド名を想起させる、ネーミングの語感と色のハーモニー

このエントリーをはてなブックマークに追加
      
follow us in feedly
友だち追加数
ブランドはイメージの総体といわれるように、常に変化するものです。その一方で、その価値を相対化し、定量的に評価しようとする試みも行われています。コラム「ブランドロゴの新展開、ユニクロとGAPに見るブランドコミュニケーションの違い」では、サンフランシスコのデザインファームDubberly Design Officeが公開しているA Model of Brandを参考に、ロゴなどブランドのシンボルを刷新したユニクロと、シンボルの変更を断念したGAPを比較しました。

ブランドのシンボルとしてデザインされるものは、ロゴに代表されるグラフィックデバイス、パッケージやユニフォームなどトレードドレスのように視覚に働きかけるもの、スローガンやコピーのような言葉、CMソングに代表される音楽のように聴覚に働きかけるものに大別されます。

いずれも、ブランドの名前を想起させる重要な役割を担っていますが、コラム「ロゴの色とデザインをリサーチ!MAKEPO&NOIZZ編」では、ロゴのデザインに焦点を当て、ネーミングの語感と色の関係に触れました。今回も、ブランド名と色の関係を見ていきましょう。

ブランド名を想起させるシンボルの色とデザイン

amodelofbrand.jpgDubberly Design Officeによる、A Model of Brandを簡略化した図

A Model of Brandには、4つの軸があり、name(名前)とperception(認知)が、brandに繋がっています。ロゴに代表されるシンボルを刷新したユニクロは、symbols(シンボル)→name(名前)→brandの軸を活用し、ブランドの価値を高めることに成功しました。

グラフィックデバイスやトレードドレスといった視覚情報は、ブランド名の印象、とりわけ語感との相性がとても重要です。なぜなら、色やデザインが与える印象と同じように、語感にも印象があるからです。語感のイメージにはさまざまな説がありますが、『売れる色・売れるデザイン(高坂 美紀:著)』から、特に重要なのものを下の表にまとめました。

伝わりやすいイメージ 音に合う色と配色
母音の「ア」 明るい、強い、元気 赤、白、明るい色、濁りのない暖色、はっきりした配色
母音の「イ」 繊細な、感情的な、意思が強い 白、銀、うす紫、明るい寒色、白との組み合わせによるすっきりした配色
母音の「ウ」 小さい、かわいい、デリケートな 白、ピンク、ターコイズ、透明感のある色、色差が激しすぎない配色
母音の「エ」 自然な、優しい、おだやかな、家庭的な グリーン、ベージュ、ブラウン、オレンジ、ピンク、黄みがあってにごりのある色、アイボリーやベージュを使った配色
母音の「オ」 太い、たくましい、安定している、男性的な 茶色、青、赤、黒、はっきりしていた濃い色、明暗差のある配色
濁音 重い、太い、強い、丸みを帯びた 黒、ゴールド、紺、茶色、深緑
半濁音 楽しい雰囲気 白、黄色、赤、明るい鮮やかな色の多色づかい、明るくカラッと晴れたような色
長音(音引き) のびのびした、ゆったりとリラックスした ベージュ、ピンク、白、水色、オレンジなど明るい色

定番商品のネーミングと色

実際の商品を事例に、ネーミングと色の組み合わせを見ていきましょう。

ポッキー&プリッツ


pockey.jpg

グリコの「ポッキー」と「プリッツ」は、「ポ」「プ」といった半濁音の楽しい雰囲気のネーミングが印象的。曲線と直線を組み合わせた「P」の文字は、スティックならではの、カリッポリッとした軽い食感にもマッチしています。ポッキーは赤、プリッツは緑。補色対比によって鮮やかさが際立ち、カジュアルな印象です。

ガーナチョコレート


ghana.jpg

ロッテの「ガーナチョコレート」は、濁音の「ガ」とアルファベットの「G」が、力強い印象ですね。冬向けの新製品『ガーナ トリュフ』のパッケージは、ブラウンを基調に、赤のラベル、ゴールドの文字が組み合わされています。重厚感とメリハリの効いた明るい配色から、しっかりとした印象が感じられます。

季節限定商品のネーミングと色

KAORI BROWN


kaori.jpg

サッポロビールの冬季の数量限定ビール「KAORI BROWN」は、上品で高級感溢れるこだわりのラベルが目印。12パターンのカラーとデザインを展開しています。落ち着いたトーンのラベルもありますが、光沢があるので、濁った印象はありません。女性の名前を連想させる「カオリ」という語感とカラフルなラベルが調和して、まるでドレスをまとった女性のようにも見えるのではないでしょうか。

企業や団体、商品やサービスのロゴは名前や顔のようなもの。どんなに素晴らしい商品やサービスを提供しても、リピートしていただくためには、名前や顔を覚えていただく必要があります。過去のコラムで解説してきたように、提供する商品やサービスのイメージと調和がとれていることはもちろんのこと、競合する企業、商品やサービスとの違いを鮮明に打ち出すことが求められます。
参考

© Hanae Matsumoto

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
   
follow us in feedly
友だち追加数

著者情報

マツモトハナエ

松本英恵

カラーコンサルタント
2005年6月より、All About(オールアバウト)カラーコーディネートガイド
好きな色、似合う色、売れる色、心をつかむ色など、さまざまな観点から、カラーコーディネート、カラーマーケティングのノウハウをお伝えしています。
著書に、『心をつかむ色とデザイン 商品力・サービス力を磨くためのスキルアップ講座』(日本能率協会マネジメントセンター)、『和モヨウ配色手帖 オシャレな“和モヨウ”でもっと磨く配色レッスンBOOK』(技術評論社)などがある。

取材・仕事・講演のご依頼は、公式サイトへお願いいたします。
松本英恵のカラーコンサルティング

他の参加者を見る

松本英恵

関連記事

マーケティングノウハウ足りてますか?

MAKEPOのメルマガ…購読してみませんか?
直近のピックアップ記事のほか、セミナー・ツール活用情報など不定期でお伝えしています。「サイトにアクセスするのは面倒だ!」「電車の中でざっくり読みたい」という方は是非ご登録ください。 リアルタイムで情報取得をしたい方は、RSSまたは公式Twitterをフォローしてご覧ください!

通勤中の情報収集に!

メルマガ登録

いますぐ新着情報を知るなら

LINE@で友だちに追加!