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030スキンケアブランドから探る、"ボタニカル"のカラーとデザイン

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"ボタニカル"は、ライフスタイル全般のトレンドに登場するキーワードのひとつ。特に、20代後半から40代の女性を対象とした、美容や健康に関連する商品やサービスに、"ボタニカル"というキーワードが用いられるようです。今回は、日米のスキンケアブランドを事例に、"ボタニカル"のカラーとデザインを見ていきましょう。

ヘアスタイリングでブランドの世界観を表現する「アヴェダ」

1978年米国ミネアポリスで創設された「アヴェダ」は、"ボタニカル"トレンドをリードしてきた企業のひとつ。創設者はヘアスタイリストで、「ピュアな花と植物エッセンスから生まれた美と科学」を掲げ、自然界由来のヘアケア、スキンケア、ライフスタイル製品及びサービスを提供してきました。

osklen.jpg2015年春夏コレクションのヘアトレンド Osklen(オスクレン)のショウでは、浮遊感と立体感を併せもったヘアデザインで、コレクションがイメージする現代アートとテクスチャーのコンビネーションを表現した。

2015年春夏コレクションでは、地球環境に対して意識が高く影響力のあるNYのファッションデザイナー5名を支援すると同時に、ペットボトル廃棄の大量削減に取り組むなど、環境保全における実践的な活動も知られます。

main.jpgアヴェダのスキンケア ライン 「ボタニカル キネティクス」の新製品クリーム2種とアイクリーム

2015年1月に発売された、スキンケアのベーシックライン「ボタニカル キネティクス」のパッケージは、ヘアケア商品を連想させるようなシンプルなフォルムに、深みのあるグリーン。海外では、男性のユーザーも多いそうです。新商品のクリームとアイクリームは、日本人女性の肌のために開発されましたが、既存のパッケージデザインを踏襲しています。

sub7.jpgのサムネイル画像アヴェダのスキンケア ライン 「ボタニカル キネティクス」のビジュアルデザイン

パッケージデザインは、どちらかといえばユニセックスですが、ビジュアルデザインは、女性のモデルを起用し、どこか禁欲的な雰囲気も漂う独特の世界観を表現しています。"ヘアスタイリング"を通して、「アヴェダ」が目指す美の方向性を示しています。

hand_main.jpgアヴェダのハンド用美容液「ナイト リニューアル セラム」

2014年10月に発売された、ハンド用美容液「ナイト リニューアル セラム」からも、同様の傾向が読み取れます。温もりが感じられるアイボリーホワイトに、ブラウンとグリーンの文字がデザインされた、背の高いポンプ式のパッケージは、既存のハンドクリームのパッケージとは一線を画しています。

hand_sub2.jpgアヴェダのハンド用美容液「ナイト リニューアル セラム」のビジュアルデザイン

ヘアスタイリングは、色そのものというより、フォルムや質感によって印象が左右されます。「ボタニカル キネティクス」では濡れた髪、「ナイト リニューアル セラム」ではまとめ髪のモデルを起用しています。ヘアスタイリングによって、モデルの美しさを引き立てると同時に、潤いやべたつかないテクスチャー(=心地よさ)を表現しています。美意識の高い人々の心に響くのは、このような婉曲的で繊細な表現です。

"日常の上質"をデザインした、「セブンライフスタイル」の『ボタニカル フォース』

botanical_main.jpgセブン&アイ・ホールディングスとファンケル化粧品が共同開発 「セブンライフスタイル ボタニカル フォース」

セブン&アイ・ホールディングスは、"日常に上質"を提供するセブン&アイのプライベートブランド「セブンライフスタイル」を展開しています。セブン&アイ・ホールディングスが、スキンケア化粧品ブランド『ボタニカル フォース』のパートナーに選んだのは、ファンケル化粧品。確かな機能性を持つ無添加化粧品を提供してきたブランドです。

seven_main.jpgセブン&アイ・ホールディングス傘下の「セブン美のガーデン」は、『ライフスタイル型コスメ&ドラッグ』店舗を展開している。

パッケージや店頭棚のデザインは、クリエイティブディレクターとして活躍する佐藤可士和氏が担当しています。「アヴェダ」よりも明るいグリーンには、スキンケアで美しくなる幸福感や期待感が込められているそうです。「アヴェダ」よりも幅広いユーザーを想定していますので、植物のモチーフを描くことによって、よりストレートに、自然の恵みや生き生きとした植物のチカラや、みずみずしい透明感が表現しています。

"ボタニカル"は植物を意味することから、基調色として"グリーン"が選ばれる傾向があるようです。グリーンを採用することによって、"ボタニカル"というイメージを醸し出しことができますが、差別化するには一工夫必要になります。グリーンといっても、色みやトーンはさまざまです。ブランドが目指す世界観にぴったりくるのはどんなグリーンなのか、吟味することが大切です。

さらに、「ボタニカルを通してユーザーが得られる、心地よさ、幸福感とは?」といったベネフィットを明らかにすることによって、カラーやデザインの正解が見つかるはずです。

参考

© Hanae Matsumoto

 
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著者情報

マツモトハナエ

松本英恵

カラーコンサルタント
2005年6月より、All About(オールアバウト)カラーコーディネートガイド
好きな色、似合う色、売れる色、心をつかむ色など、さまざまな観点から、カラーコーディネート、カラーマーケティングのノウハウをお伝えしています。
著書に、『心をつかむ色とデザイン 商品力・サービス力を磨くためのスキルアップ講座』(日本能率協会マネジメントセンター)、『和モヨウ配色手帖 オシャレな“和モヨウ”でもっと磨く配色レッスンBOOK』(技術評論社)などがある。

取材・仕事・講演のご依頼は、公式サイトへお願いいたします。
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