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031成功の鍵を握る、コラボレーションによる、ブランドのリデザイン

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コラム「ブランドロゴの新展開、ユニクロとGAPに見るブランドコミュニケーションの違い」で、ロゴを刷新したユニクロとロゴの刷新を断念したGAPを比較したように、ロゴの刷新はリブランディングの効果が期待される一方で、明確な方針が必要であることを示しています。リブランディングの目的は、ブランドイメージを変えること。特に、歴史のある企業は新しさを打ち出そうとするため、意外性のあるコラボレーションが実現することが多いようです。今回は、2つの事例を比較し、色とデザイン、そして、リブランディングの狙いについて考察します。

コンテンツの未来を見せる、松竹×チームラボ

2015年に創業120周年を迎える松竹は、映画本編用オープニングロゴと、ブルーライン用オープニングロゴをリニューアルしました。制作を担当したのは、猪子寿之氏が代表取締役を務めるチームラボ。コンテンツ産業に関わる新旧の企業によるコラボレーションによって、ロゴが刷新されました。

SHOCHIKU Openning Logo / 松竹オープニングロゴ

映画本編前に流れるオープニングロゴは、松竹映画の伝統ある富士山を、墨絵のようなモノクロームを基調とする映像で表現しています。この映像は、「継承」と「発展」をテーマに制作されました。

SHOCHIKU Openning Logo (Blue Line) / 松竹オープニングロゴ(ブルーライン)

2015年度より、レーベル名としてスタートした「ブルーライン」は、新たなクリエーターの発掘、若手監督・プロデューサー等の育成を目的として、製作、公開してきたチャレンジ企画作品のこと。ブルーラインのオープニングロゴは、宇宙のような深い青を基調とした映像で、新たなクリエイターを感じさせる「創造性」と「先進的」をテーマに制作されました。

2つのオープニングロゴは、富士山をデジタル上の3次元空間に立体的に構築し、チームラボが長年取り組んできた古来の日本の空間認識の論理構造によって伝統的な日本美術の平面にすることで映像にしています。ブルーラインの方は、松竹映画本編前に流れるオープニングロゴの表面を剥がし、構造をそのままむき出しにしています。

shochiku_sub1.jpg2015年に創業120周年を迎える松竹の、記念ロゴ

創業120周年の記念ロゴは、松竹のブランド要素である「伝統」「信頼」「高クオリティ」を、松と竹そして富士山で表現しています。黒い背景にゴールドという重厚な色づかいですが、丸みを帯びた松と竹のフォルムが、ポップな雰囲気を醸し出しています。

作業着がつなぐ、居酒屋『塚田農場』×デニムブランド『Lee』

tsukada_main.jpg塚田農場とLeeのコラボレーションで誕生した「デニムミニ浴衣」

「塚田農場」「四十八漁場」などの居酒屋を全国に203店舗展開する株式会社エー・ピーカンパニーは、老舗デニムブランド「Lee」とのコラボレーションのもと、総合居酒屋「北海道シントク町 塚田農場」店舗スタッフの制服をリニューアルしました。制服もブランドイメージを左右する重要な要素のひとつ。とりわけ、接客業においては、ロゴよりも制服の方が来店客の記憶に残るのではないでしょうか。

tsukada_sub8.jpgLeeデザインの新制服「デニムミニ浴衣」と「デニム作務衣」を着用したスタッフ

エー・ピーカンパニーは2001年に設立された若い企業で、「食のあるべき姿を追求する」を経営理念とし、自社の養鶏場で育てた地鶏をはじめ、各地の生産者と直結した「高品質・高鮮度・低価格」な食材を店舗にて提供しています。ブランドイメージも重視しており、スタッフの制服として浴衣や作務衣を採用してきました。新制服「デニムミニ浴衣」は、今までの塚田農場のイメージを踏襲しながら、作業着として生まれたブルーデニムを制服の生地に採用しています。これまでの制服になかった新しい要素とともに、デニムの老舗ブランドLeeのイメージが加わりました。

tsukada_sub1.jpgデニムミニ浴衣

Leeの側も、居酒屋の制服、しかもデニムで浴衣を制作するというのは初の試みでした。働く人々の制服として、生地の厚さや縫製など、着用しやすさ・機能性を重視することによって、デニムの原点を探求し、「浴衣」という今までの塚田農場のブランドイメージに、胸ポケットやヨークなどウエスタンシャツの要素を取り入れるなど、Leeらしいアイデンティティをmixした制服に仕上げています。

今回取り上げた2つの事例が示すように、歴史の長い老舗と若い企業のコラボレーションは双方のブランドイメージを高める効果が期待されます。そして、「コンテンツ」「作業着」というように、両者に共通する要素をいかにデザインするかが、コラボレーションの成功の鍵となるようです。

参考
 
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著者情報

マツモトハナエ

松本英恵

カラーコンサルタント
2005年6月より、All About(オールアバウト)カラーコーディネートガイド
好きな色、似合う色、売れる色、心をつかむ色など、さまざまな観点から、カラーコーディネート、カラーマーケティングのノウハウをお伝えしています。
著書に、『心をつかむ色とデザイン 商品力・サービス力を磨くためのスキルアップ講座』(日本能率協会マネジメントセンター)、『和モヨウ配色手帖 オシャレな“和モヨウ”でもっと磨く配色レッスンBOOK』(技術評論社)などがある。

取材・仕事・講演のご依頼は、公式サイトへお願いいたします。
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