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032自然の色が新鮮に映る、2015年秋冬シーズンのカラートレンド

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本コラムで人気の高い「先読み&深読み、カラートレンド情報」シリーズ。ファッション業界では、2015秋冬コレクションがスタートし、次のシーズンに向けて小売業界も動き始めています。カラートレンドについても、新しい情報が発信されています。今回も、アメリカのパントン社のファッションカラーリポート最新版「FASHION COLOR REPORT FALL 2015」について、解説いたします。

2015年は、自然回帰がテーマ

2015ss.jpgPANTONE FASHION COLOR REPORT SPRING 2015
2015fw.jpgPANTONE FASHION COLOR REPORT FALL 2015

コラム「2015年春夏シーズンのトレンドカラー情報をチェック!」で解説したように、春夏のトレンドカラーは、ウィメンズとメンズ、それぞれカラーパレットが発表されました。海や空の青を思わせるブルー系、草木の緑を連想させるグリーン系、ベーシックカラーもナチュラルなベージュやブラウンが多く選ばれました。ウィメンズとメンズの共通色が4色ありましたので、合計16色が選定されました。

2015秋冬のカラーパレットの最大の特徴は、ウィメンズとメンズを分けずに、10色で構成されている点です。ニューヨークファッションウィークに参加したデザイナーたちの多くが、女性らしさと男性らしさ、どちらにも解釈できる色づかいで、ウィメンズとメンズのスタイリングを展開しました。

その一方で、春夏と同じように、大地のようなアースカラー、あらゆる自然の風景を映し出し、希望、楽しさ、ファンタジーといったイメージを想起させる、さまざまな色が選定されています。そして、コラム「2015年パントンのカラー・オブ・ザ・イヤー「マルサラ」が示す、これからのカラートレンド」で解説したように、パントンは2015年の色として「マルサラ」を選びました。今回のリポートでも「マルサラ」は、自然と食に通じる色、豊かさと堅牢さを兼ね備えた重要な色と位置付けられています。

ベーシックカラーのトレンド

2015ss_hv.jpgPANTONE FASHION COLOR REPORT SPRING 2015(色相と明度)
2015fw_hv.jpgPANTONE FASHION COLOR REPORT FALL 2015(色相と明度)

上のグラフは、横軸に色相を、縦軸に明るさをとり、春夏の16色と秋冬の10色をプロットしたものです。

春夏のカラーパレットに比べると、秋冬のカラーパレットには、スキューバブルーのような鮮やかなブルー系に代表される、ひんやりと冷たい色は少なくなりました。しかし、ストーミーウェザーやリフレクティングポンドのように、明度を下げたり、ビスケーベイのように緑みに寄せるなど、これまでになかったブルー系が見られます。ストーミーウェザーやリフレクティングポンドは、グレーやブラックに代わるベーシックカラーとして、コーディネートを引き締める役割を果たすでしょう。

秋冬のイエローグリーンには、ドライドハーブ、デザートセージが選ばれました。春夏のウッドバイン、ツリートップと違って、彩度は低いものの明るく、サファリやミリタリーテイストを洗練させるシックな色です。

ベージュ系のオークバフ、ブラウン系のマルサラは、ベーシックカラーとしては彩度が高いので、色みが際立ちます。ベージュ系は黄みに、ブラウンは赤みに寄せるのが、トレンド感を演出するポイントです。

アソートカラーは、オレンジ、ピンク、レッドパープル、ブルーグリーン

上のグラフは、横軸に色相を、縦軸に鮮やかさをとり、春夏の16色と秋冬の10色をプロットしたものです。

2015ss_hc.jpgPANTONE FASHION COLOR REPORT SPRING 2015(色相と彩度)
2015fw_hc.jpgPANTONE FASHION COLOR REPORT FALL 2015(色相と彩度)

ニュアンスのあるベーシックカラーの他には、カドミウムオレンジ、カシミアローズ、アメジストオーキッドという彩度の高い色が選ばれています。ビスケーベイを加えた4色は、コーディネートに華やかさを添える役割を担っています。カドミウム(金属)、カシミア(毛織物)、アメジスト(宝石)、オーキッド(蘭の花)、ビスケー湾(南欧のリゾート)など、手触りや輝き、香り、場所など、さまざまなイメージを想起させる色名に特徴があります。

カドミウムオレンジは60〜70年代を想起させ、楽観、楽しさや幻想といった感情を呼び起こします。カシミヤローズは、カシミアのような感触とソフトな色が相まって、豪華な雰囲気を醸し出します。

アメジストオーキッドは、魅力的な活気とやや官能的な雰囲気を兼ね備えた色。いくぶん謎めいていて、ユニークで大胆な、そして、創造的でエキサイティングな色です。冬のフォーマルを艶やかに彩ります。

ビスケーベイは、緑の爽快な側面と青の穏やかな資質を兼ね備えた、エレガントな色。ピアリッツなど、歴史のあるリゾーチ地を有する、大西洋に面するビスケー湾にちなんだ色名です。ニューヨークの人々にとって、海の向こうにある南欧のリゾートを連想させる色なのです。

パントンのファッションカラーリポートは、ニューヨークファッションウィークで、顕著に見られた色の傾向をまとめたもの。たくさん売れる色を予想したものというより、そのシーズンらしい雰囲気を醸し出す色です。ファッションだけでなく、プロダクトやウェブなどさまざまなデザインに応用しやすいのが、パントンの強みです。上手に取り入れて、旬の彩りを添えてみてはいかがでしょうか?

参考
アンケート
ウェブアンケートを活用して、カラーリサーチを行っています。20秒程度でご回答いただけますので、ぜひ、ご意見をお寄せください。アンケートの集計結果は、今後のコラムで解説させていただきます。ご協力をお願いいたします。

© Hanae Matsumoto

 
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著者情報

マツモトハナエ

松本英恵

カラーコンサルタント
2005年6月より、All About(オールアバウト)カラーコーディネートガイド
好きな色、似合う色、売れる色、心をつかむ色など、さまざまな観点から、カラーコーディネート、カラーマーケティングのノウハウをお伝えしています。
著書に、『心をつかむ色とデザイン 商品力・サービス力を磨くためのスキルアップ講座』(日本能率協会マネジメントセンター)、『和モヨウ配色手帖 オシャレな“和モヨウ”でもっと磨く配色レッスンBOOK』(技術評論社)などがある。

取材・仕事・講演のご依頼は、公式サイトへお願いいたします。
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松本英恵

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