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046デジタル社会が影響を与える、「ブルー」のカラートレンド

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本コラムで人気の高い「先読み&深読み、カラートレンド情報」シリーズ。 コラム「マインドの変化をうながす、2016年春夏のトレンドカラー」でご紹介したように、ファッション業界では、2016春夏コレクションがスタートし、小売業や消費者に向けてトレンドカラー情報が発信されています。

ここ数シーズンの傾向として、ブルー系の人気を上げることができるでしょう。今回は、2015秋冬トレンドカラーの人気投票の結果と、自動車用塗料の開発、生産、販売を行っているBASF(ビーエーエスエフ) コーティングス事業本部が発表した、アジア太平洋地域における自動車のカラートレンド予測から、ブルー系の人気の理由を探ってみたいと思います。

2015年春夏シーズンの人気色

アメリカのパントン社が、2014年9月に発表した、2015年春夏のトレンドカラー情報は、ウィメンズとメンズに共通するのは、クラシック・ブルー、マルサラ、グレイシャー・グレー、トーステッド・アーモンドの4色のみ。この4色にそれぞれ6色を加えた10色のパレットとなっています。

ウィメンズとメンズの10色について、それぞれ好きな色を選んでいただいたところ、次のような結果となりました。

2015年春夏シーズンのウィメンズの人気色

2015ss.001.jpg2015年春夏シーズンのウィメンズの人気色
(集計期間は、2014年9月19日〜2015年3月6日。有効回答数は96。)

ウィメンズは、1位は女性らしいピンク系のストロベリー・アイス(18%)ですが、2位はアクアマリン(16%)、3位はスキューバ・ブルー(16%)、5位はクラシック・ブルー(13%)というように、ブルー系3色が全体の45%を占めています。落ち着いたクラシック・ブルーよりも、明るく澄んだアクアマリンや鮮やかなスキューバ・ブルーの方が好まれています。

2015年春夏シーズンのメンズの人気色

2015ss.002.jpg2015年春夏シーズンのメンズの人気色
(集計期間は、2014年9月19日〜2015年3月6日。有効回答数は78。)

メンズは、1位はクラシック・ブルー(31%)、2位はダスク・ブルー(22%)というように、ブルー系2色で全体の53%を占めています。やや濁りのあるダスク・ブルーよりも、濃く落ち着いたクラシック・ブルーの方が好まれています。

ブルーは従来から人気の高い色ですが、女性らしいブルー、男性らしいブルーには、それぞれ特徴があるようです。

2015年秋冬シーズンの人気色

2015秋冬シーズンは、ウィメンズとメンズに共通する10色で構成されています。女性らしさ、男性らしさの違いは、色そのものよりも、素材、デザイン、スタイリング、カラーコーディネートに重心が置かれています。

2015fw.jpg2015年秋冬シーズンの人気色
(集計期間は、2015年2月17日~9月5日。有効回答数は3232。)

アンケート結果は、1位はビスケー・ベイ(19%)、2位はリクレクティング・ポンド(17%)というように、ブルー系が全体の36%を占めています。ブルー系は、どちらといえば、春夏シーズンに好まれる色でしたが、2014年頃から、秋冬シーズンにもブルー系の提案があり、実際に売れるという現象が起きています。

高機能素材が普及するなど、ファッションはシーズンレス化する傾向があります。色彩心理の観点から、ブルーは冷たい色ですが、だからこそ、秋冬のブルーは新鮮かつ贅沢な印象を与えるのかもしれません。


自動車のカラー・トレンド

アメリカのパントン社のカラートレンド情報は、ニューヨーク・ファッション・ウィークと並行する形で発表されます。しかし、カラートレンドは、ファッションだけでなく、工業製品全般に見られます。

例えば、BASFのコーティングス事業部のグローバルデザインチームは、毎年、グローバルと各地域(アジア太平洋、北米、欧州)の2つの視点から、時代の流れを読み解き、自動車のカラートレンドを予測しています。

global.jpgグローバルに向けた、2015年〜2016年カラートレンド予測のテーマは、「あるがままに」(RAW)

2015年8月7日に発表された、グローバルに向けた、2015年〜2016年カラートレンドのテーマは「あるがままに」(RAW)。「完璧なものや過度に表現されたものよりも、素のままの飾らないもの」や「自分自身の感覚」をより追求する価値を表現しているそうです。力強い赤と黒に、洗練されたアイシー・ブルーを組み合わせた3色で構成されています。

northamerica.jpg europe.jpg北米、欧州のカラートレンド予測

自動車のボディカラーは、日本に限らずたくさん売れるのは、世界的に見ても「白」ですが、地域によってそれぞれ特徴的な色嗜好が見られます。北米に向けたカラートレンドはダークブルー、欧州に向けたカラートレンドはライトグレイッシュブルーというように、対照的なトーンのブルーが選ばれています。

asiapasific.jpgアジア太平洋のカラートレンド予測

アジア太平洋に向けたカラートレンドのうち、「鮮やかなオレンジ」や「強い色合いの青紫」は、特にインドでますます人気の高まるコンパクトカーや小型SUVを想定しています。「クラシックなワインレッド」は、「生活の質」を求めるようになってきた中国の消費者の心を掴む色として、提案されています。

BASFは、知的な印象のブルーを提案する理由として、デジタル社会の影響でより論理的で現実的な価値観が注目されることをあげています。自動車は、ファッションよりも耐用年数が長いため、今後もさまざまなブルーが登場し、息の長いトレンドになるのではないでしょうか。

参考
色のアンケート

ウェブアンケートを活用して、カラーリサーチを行っています。20秒程度でご回答いただけますので、ぜひ、ご意見をお寄せください。アンケートの集計結果は、今後のコラムで解説させていただきます。ご協力をお願いいたします。

© Hanae Matsumoto

 
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著者情報

マツモトハナエ

松本英恵

カラーコンサルタント
2005年6月より、All About(オールアバウト)カラーコーディネートガイド
好きな色、似合う色、売れる色、心をつかむ色など、さまざまな観点から、カラーコーディネート、カラーマーケティングのノウハウをお伝えしています。
著書に、『心をつかむ色とデザイン 商品力・サービス力を磨くためのスキルアップ講座』(日本能率協会マネジメントセンター)、『和モヨウ配色手帖 オシャレな“和モヨウ”でもっと磨く配色レッスンBOOK』(技術評論社)などがある。

取材・仕事・講演のご依頼は、公式サイトへお願いいたします。
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松本英恵

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