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051イメージ戦略から読み解く、カラーコンタタクトレンズ市場の広がり・その1

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前回のコラム「シミュレーション装置で効果を訴求する、カラーコンタクトレンズのチャネル戦略」では、カラーコンタクトレンズとアイメイクをトータルでシミュレーションできる装置を実店舗に設置し、カラーコンタクトレンズ選びをサポートするとともに、ブランド体験を提供する事例をご紹介しました。

今回は、過去を振り返り、アーティスト、モデル、女優などを起用したビジュアル、カラーコンタクトレンズのカラーバリエーションを比較し、イメージ戦略の違いと市場の広がりについて考察します。

カラーコンタクトレンズ普及のきっかけは、俳優と歌手

日本において、カラーコンタクトレンズが使われるようになったのは、映画やテレビ番組などの特殊メイクでした。最初は、1968年から1969年にかけて放映された、手塚治虫原作のテレビドラマ「バンパイア」で、狼男を演じた主人公の水谷豊が金色のカラーコンタクトレンズを装着しました。しかし、当時のテレビはモノクロ放送だったため、視聴者の多くはカラーコンタクトレンズを装着していることに気づかなかったと言われます。

カラーコンタクトレンズが広く知られるようになったのは、テレビのカラー放送が普及してから。1980年、歌手の沢田研二が「恋するバッドチューニング」でブルーのカラーコンタクトレンズを装着し、多くの視聴者に、カラーコンタクトレンズの存在を印象づけました。このような経緯もあり、カラーコンタクトレンズの発売に際して、イメージモデルが起用されてきました。

ayuのカラコン「SWEET DAYS(スイートデイズ)」

「SWEET DAYS(スイートデイズ)」

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浜崎あゆみさんをイメージモデルとして起用した、カラーコンタクトレンズ「SWEET DAYS(スイートデイズ)」が発売されたのは、2011年8月。

販売元の株式会社ティー・アンド・エイチは、ブランドコンセプトを次のように説明しています。

"「SWEET DAYS」は、未だにニッチとも言えるカラコン市場において、買い手にも売り手にも圧倒的な存在感と信頼感を提供できる「ナショナルブランド」と呼べるに相応しいブランドの構築を、カラコン消費者層から絶対的支持を得るアーティスト「浜崎あゆみ」をイメージモデルに迎えることで実現致します。 「ayuのカラコン」という以上の説明は必要ない。それがナショナルブランドに求められる存在感と信頼感です。"

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ブランドコンセプトを象徴するかのように、ゴールドに光輝くような広告イメージが採用されています。ピンクのパッケージに、ゴールドやシルバーを配し、ロゴが浮かび上がるようになっています。

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カラーバリエーションは全12色。ブラック系が3色、グレー系が2色、ブラウン系が2色、ゴールド系が2色、グリーン、ブルー、バイオレットが各1色という内訳になっています。カラフルな色に加え、華やかなパターンがデザインされています。レンズの直径を表すDIA(ダイア)は、ナチュラル仕上げのDIA14.0mmと、ラージサイズのDIA14.5mmの2種類があり、全24種展開となっています。

度ありカラーコンタクトレンズ「SWEET DAYS Royal(スイートデイズロイヤル)」

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2012年1月に、度ありカラーコンタクトレンズ「SWEET DAYS Royal(スイートデイズロイヤル)」が発売されました。広告イメージは、前回と同様、ゴールドを背景に輝きを表現しています。

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カラーバリエーションは、全6色(DIA14.5mm)。ブラック系、ブラウン系、ゴールド系が各2色という内訳です。

ワンデータイプ「SWEET DAYS 1day(スイートデイズワンデー)」

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同年5月に、ワンデータイプ「SWEET DAYS 1day(スイートデイズワンデー)」が発売されました。

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カラーバリエーションは、全6色(DIA14.5mm)。ブラウン系が2色、グレー系、ゴールド系、グリーン系、ブルー系が各1色と、こちらは華やかな色がラインナップされています。

販売チャネルは、オフィシャルサイト、全国のドン・キホーテ及びドラッグストア、量販店など。

倖田來未デザインプロデュース「loveil(ラヴェール)」

恋を誘う「ミッドナイトアンバー」

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10代~20代後半の女性向けポータルサイトを運営する株式会社T-Gardenは、2012年6月、カラーコンタクトレンズ「loveil(ラヴェール)」を発売しました。販売元の株式会社T-Gardenは、倖田來未さんをイメージモデルとして起用したのではなく、倖田來未さんがデザインプロデュースしたことを強く打ち出しています。

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広告イメージは背景を黒に、パッケージはブラックとホワイトの2種。

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カラーバリエーションは、恋を誘うミッドナイトアンバー(倖田來未デザインプロデュース)と、恋を惹きよせるシルキーベージュの全2色。レンズの直径はDIA14.2mmで、どちらの色も、くっきりとした黒いふちが特徴です。

新色「シアーヘーゼル」

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2014年6月に発売された3つの新色は、前作とは対照的に、優しい印象になるように、発色は透明感を重視。広告イメージの背景もベージュ系になりました。

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シアーヘーゼル(倖田來未デザインプロデュース)はヘーゼル&オリーブのミックスカラー。ブラウンはオレンジ&ブラウンのミックスカラーにイエローのスパイス。アッシュはグレイ&ブラウンのミックスカラー。いずれもぼかしたようなブラウンのふちが特徴です。

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販売チャネルは、loveilオフィシャルショッピングサイト(スマホ対応)など、10代~20代後半の女性向けポータルサイトの他、コンタクトレンズ専門店、眼鏡店、量販店、ドラッグストアなど。


吉川ひなのプロデュース「Putia(プティア)」

株式会社T-Gardenは、2014年1月、吉川ひなのデザインプロデュース「Putia(プティア)」を発売しました。この背景として、コンタクトのWEB購入が定番化しつつあり、また、ワンデータイプのカラコン需要が急増していることをあげています。

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浜崎あゆみさんや倖田來未さんのようなアーティストの魅力は、強烈なカリスマ性にあるのに対して、モデルやタレントとして活躍する吉川ひなのさんは、醸し出す雰囲気がファンを魅了するという違いがあります。この頃から、カラーコンタクトレンズのユーザーの裾野が急速に広がり始めたと考えられます。

広告イメージは、ガーリーな白とピンク、シックなモノトーンの2種。

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パッケージは、淡いピンクと淡いブルーの2色。吉川ひなのさんは、ファッションモデル、タレントとして活動するだけでなく、インテリアや子供服、リゾートウエディングとプロデュースも手掛けており、女性らしいセンスとライフスタイルが同性からの高い支持を得ています。パッケージだけを見せるのではなく、背景のインテリアも含めて、ブランドの世界観を表現しています。

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hinano2014_03.jpgSepia Pict (セピアピクト)
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hinano2014_05.jpgTrad Chic トラッドシック

カラーバリエーションは、Sepia Pict (セピアピクト)とTrad Chic トラッドシックの2色。レンズ直径DIAは14.2mm。どちらのカラーも、派手なデザインではなく裸眼に近いナチュラルな色づかいとパターンに特徴があります。

新色「エルムヘーゼル」「パームブラン」

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2015年11月、吉川ひなのデザインプロデュースレンズ「Elm hazel( エルムヘーゼル)」「Palm brun (パームブラン)」の2色が発売されました。キャッチコピーは、「~もっと自然体な私へ~ナチュラルなデザインの大人可愛い1day」。大人の女性が使いやすいように、自然なサイズ感と、ふんわりナチュラルなデザインが採用されています。

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エルムヘーゼルはブラウンとグリーンが混ざった発色で、ナチュラルメイクにも、ハーフっぽいメイクにも似合います。レンズ直径DIAは、14.3mm。着色外径、13.8mm、着色内径 6.5mm。パッケージはブルー。

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パームブランは、ツヤっとしたブラウンで、仕事やデートにも使える自然なデザイン。レンズ直径DIAは、14.2mm。着色外径 13.6mm、着色内径 6.7mm。パッケージカラーはベージュ。

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新商品の発売を記念して限定のノベルティーとして、「プティア」のロゴが入った非売品のオリジナルキャンドルが用意されました。ノベルティのビジュアルも、キャンドルだけではなく、インテリアが、ブランドの世界観を表現する重要な要素となっています。

販売チャネルは、プティアオフィシャルサイト公式FACEBOOKページのほか、Luvlit(ラブリット)など、女性向けショッピングサイトなど。

沢尻エリカデザインセレクト「EverColor1day(エバーカラーワンデー)」

「EverColor1day(エバーカラーワンデー)」

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2014年10月、株式会社アイセイは、女優の沢尻エリカさんをイメージモデルに起用し、「EverColor1day(エバーカラーワンデー)」を発売しました。

広告イメージは、背景を淡いピンク、淡いグリーンにし、沢尻エリカさんの美しさ、美意識の高さを訴求しています。

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「エバーカラーワンデー」はクリスタルブラウン・プラチナムグレー・ベイビーピンク・ピュアブラックの4色、どんなメイクにも馴染む様に自然な発色が特色です。

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「エバーカラーワンデーナチュラル」はシャンパンブラウン・ナチュラルブラウン・ナチュラルブラックの3色、黒目ガチでも、茶目ガチでも自然に瞳を大きく綺麗に見せる、バレずに盛れるカラーコンタクトです。どちらも、レンズ直径DIAは14.5mm。

「エバーカラーワンデーモイストレーベル」

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2014年11月、より高品質の「エバーカラーワンデーモイストレーベル」が発売されました。沢尻えりかデザインセレクトということで、『シンプルで可愛く』をテーマに、レンズからパッケージデザインまで沢尻エリカさんのこだわりが表現されています。

広告イメージは、明るいブルーを背景にし、うるおい成分を配合した快適なつけ心地をアピールしています。

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カラーバリエーションは4色。レンズ直径DIAは、14.5mm。艶めく華やかな瞳を演出する、リッチグラム(ダークブラウン×ベージュ)は、瞳を際立たせる繊細なフチとお花のように見えるグラデーションが特徴です。 愛らしい甘い瞳を演出する、スイートリュクス(ダークブラウン×オレンジブラウン)は、くっきりとしたフチと散りばめられたオレンジブラウンが重なって立体的に、愛らしい瞳を印象付けます。 洗練された大人な瞳を演出する、フェミニンデュウ(ショコラブラウン×ライトグレー)は、繊細でシャープなデザインと洗練された大人のフェミニングレーの効果で、瞳に馴染む絶妙グラデーションでやさしく可憐に瞳を飾ります。 ふんわり上品な瞳を演出する、ヌーディーヴェール(ブラウン×ライトブラウン)は、ざっくりしたデザインと繊細なドットが光を放つように輝き、瞳に溶け込んで透明感のある瞳を印象づけます。

販売チャネルは、EverColor1dayオフィシャルサイトなど。

今回は、2011年から2014年に発売されたカラーコンタクトレンズの中から、アーティスト、モデル、女優をイメージモデルなどに起用した、商品をピックアップしました。アーティストのカリスマ性、モデルの雰囲気、女優の美の探求といった方向性の違いが、カラーバリエーション、パターンのデザイン、広告イメージ、パッケージなどのイメージ戦略となってあらわれています。

この頃から、ワンデータイプのカラーコンタクトレンズが増え、コンタクトのWEB購入が定番化しはじめ、ブランドイメージを発信する、オフィシャルサイトがつくられるようになりました。

次回は、2014年以降に発売されたカラーコンタクトレンズの中から、女優、歌手、タレントをイメージモデルに起用した商品について、考察します。
参考(画像引用元)

© Hanae Matsumoto

 
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著者情報

マツモトハナエ

松本英恵

カラーコンサルタント
2005年6月より、All About(オールアバウト)カラーコーディネートガイド
好きな色、似合う色、売れる色、心をつかむ色など、さまざまな観点から、カラーコーディネート、カラーマーケティングのノウハウをお伝えしています。
著書に、『心をつかむ色とデザイン 商品力・サービス力を磨くためのスキルアップ講座』(日本能率協会マネジメントセンター)、『和モヨウ配色手帖 オシャレな“和モヨウ”でもっと磨く配色レッスンBOOK』(技術評論社)などがある。

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松本英恵

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