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ウェブ制作

003できてますか? クライアントコントロール

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「クライアントコントロール」という言葉をはじめて耳にする人も多いことでしょう。

ここでいうクライアントとは依頼主のこと。ウェブ制作の受託開発は、依頼主からの要望を受けて開発を進めます。

当初は漠然としたイメージだった依頼主の要望も、制作物が形になるにつれ変わるケースが多々あります。
制作物を提出して確認作業を依頼したのに音沙汰がない場合は依頼主に状況を確認したり、あとから出てきた要望に対しては線引きしたり、依頼主が説明できていなかったイメージを具体化したりと、案件を円滑に進めるためには、依頼主とのコミュニケーションが大事です。

そこで問われるのが「クライアントコントロール」です。

今回は、ウェブ制作をスムーズに進めるための「クライアントコントロール」について考えます。

よい「クライアントコントロール」とは、上から目線ではありません。

「クライアントコントロール」というと、上から目線で依頼主を見ることにように捉える人もいるかもしれませんが、そうではありません。

ときに依頼主からの要望は、抽象的で、漠然としていて、言語化されていないケースもあります。
またときにあまりにも無謀な要望もあります。

  • 「シュッとしたデザインで・・・」だとか
  • 「ボタンを押すとビューンとした感じで・・・」だとか
  • 「目指せクールで! でいきましょう・・・」だとか
  • 「Amazonみたいなショッピングサイトを作りたい・・・」だとか
  • 「サイトを自社管理したいので、CMSを作ってください。数万円で・・・」だとか
  • 「いま夜20時を過ぎてますが、明日までに●●できますか?・・・」だとか

そんな要望に対して、あなたならどう対応しますか?

無理難題ばかりの依頼主にはあえて拒絶して次回以降の関係を絶つのもひとつの手でしょう。
しかし、要望を一刀両断しつづければそのうち依頼自体がこなくなってしまいます。

そこで問われるのが「クライアントコントロール」です。

もしデザインの要望が漠然としていたら?

「クールでお願いします」と依頼主が言ったとしましょう。
しかしこの段階でデザイナーに作業依頼したらどうでしょうか?

「クール」の受け止め方が、デザイナーと依頼主との解釈が異なっていた場合、せっかく作ったデザインもやりなおしになってしまいますね。

大事なことは、制作に入る前に要望を具体化することです。

ウェブサイトは無数にありますから、いくつかのサイトをピックアップして、依頼主の思い描くウェブサイトをピックアップしてもらいましょう。
同時に、PowerPointやKeynoteなどで、ボタンやリンク、写真や画像の配置などのワイヤーフレームを作れば、依頼主もサイトの全体像や必要素材についてイメージしやすくなります。

もしシステム開発の要望が無茶ぶりすぎたら?

ときにウェブサイト上での簡単そうな動作でも、複雑に内部システムが絡んでいて開発が大変なケースがあります。

しかし依頼主にはそんなことはわかりません。そんな状態ですから、要望への作業見積もりを出しても、
「え?こんなにかかるの?」
と言われ、場合によっては値段を叩かれてしまいます。

そういう場合は、単に要望に対する作業見積もりだけではなく、
「もし安くすませたいのなら、●●を導入するのはどうでしょう」
と、依頼主の意向を組んだ代替え案も用意しましょう。そうすれば、値段だけでなく作業規模の違いも依頼主は認識しやすくなります

よい「クライアントコントロール」とは、なんでもかんでも「SAY YES!」ではありません。

ウェブ制作者の中には依頼主からの要望に対して、なんでもかんでも
「わかりました」
と要望を受け止める人もいます。

それが依頼主と良好な関係を築く方法と思っているウェブ制作者もいます。

しかし「わかります」と返事をした要望が、実はシステム改修が難しかったり、制作に時間がかかる場合、どうなるでしょう?

「できるといったのに...」
とあなたの信頼を損ねてしまいます。

依頼主からの要望に対して、無理なものは「無理」ということも大事です。

また仕事として受ける以上は、きちんと制作見積もりを出して、依頼主と交渉することも大事なクライアントコントロールのひとつです。
低予算の案件であれば、低予算なりのやり方で「ここまでならできます」と事前に説明して依頼主に納得してもらいましょう。

今回は、依頼主との良質な関係を目指すクライアントコントロールを取り上げました。
次回は「ウェブ制作現場のコピペ事情と、正しいコピペのあり方」について取り上げます。

© MAKEPO

 
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著者情報

スズキヒロユキ

鈴木 浩行

ウェブサイト制作ディレクターとして10年以上、業界に従事。フリーのウェブ制作ディレクターとして、クライアントとシステムエンジニアやデザイナーとの間に入り、調整役を担う。大手企業サイトから中小企業サイトまでこなした案件は多数。おすすめ書籍は『アート・オブ・プロジェクトマネジメント』(オライリー・ジャパン)

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